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川口で盆栽展 樹齢300年の作品、現代アートとのコラボも

旧田中家住宅では伝統的な方法で展示。写真は樹齢約100年の花梨、飯村靖史さんの作品。アトリア会場では、現代アートとのコラボ展示を行う。

旧田中家住宅では伝統的な方法で展示。写真は樹齢約100年の花梨、飯村靖史さんの作品。アトリア会場では、現代アートとのコラボ展示を行う。

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 川口のアートギャラリー「アトリア」(川口市並木元町1)と国指定重要文化財「旧田中家住宅」(末広1)で11月3日、「BONSAI-宇宙を画く- 川口の盆栽と安行の四百年」と題した展覧会が始まった。

樹齢300年の赤松と出品した飯村さん

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 川口市制施行90年と旧田中家住宅築100年を記念した同展では、植木の生産地として400年の歴史を持つ安行と、現代の盆栽作家の作品を中心に紹介する。

 アトリア会場では、安行の歴史と文化、盆栽の歴史、世界に広がる盆栽文化についてパネルで紹介するほか、現代アートと盆栽をコラボした展示を行い、大正時代に建てられた洋館と純和風建築・日本庭園から成る旧田中家住宅では、伝統的なスタイルで展示する。

 樹齢約100年の花梨(かりん)を出品し、4日に行われたトークイベントに参加した盆栽作家の飯村靖史さんは「50年やっていても完成したと思える木はなかなかない。安行は土が良かったので植木栽培に適しているが、植木と盆栽は全く別物で、植えてあるものを鉢上げしただけでは盆栽にはならない。盆栽にも流行があり、好まれる形や樹種も時代によって変化し、現在は家に置きやすい小さいものが好まれる傾向があるが、自分は大きいものが好きなので続けていきたい」と話す。

 出品する盆栽作家は飯村靖史さん、飯村誠史さん、深野歩さん、赤沼祐二さん、豊田桂樹さん。現代アートでの出品協力は、青木邦眞さん、岡林里依さん、高田純嗣さん、中根航輔さん、中村拓哉さん。

 開館時間は10時~17時30分(アトリアは18時まで)。月曜休館。入館料は2館共通で、一般=500円、学生=300円、中学生以下無料。期間中、土曜・日曜・祝日は各会場とJR川口駅、SR川口元郷駅間を結ぶ無料シャトルバスを運行。11月26日まで。11月14日には盆栽体験講座を開く。

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