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川口に総菜と焼菓子の店 小麦・卵・乳製品・白砂糖使わない商品販売

総菜の一例:塩こうじとチキンのトマトソース。営業日はインスタグラムで知らせる。

総菜の一例:塩こうじとチキンのトマトソース。営業日はインスタグラムで知らせる。

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 総菜とおやつの店「soralier(ソラリエ)」(川口市根岸)が11月19日、オープンした。小麦、卵、乳製品、白砂糖を使わず、スパイスやハーブを使った総菜と焼菓子を販売する。

soralier 店舗外観

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 新潟出身の店主、三浦朋恵さんは、進学を機に埼玉に住むようになり、卒業後は事務の仕事をしていたが、体調を崩し1年ほど食事制限のある生活をすることになった。当時、外食をすることも市販の総菜を買うことも難しく、食事に苦労した経験があるという。

 その後体調は回復し、カフェ巡りが好きだった三浦さんは6年ほど前に市内のカフェ「senkiya」を訪れたところ、月に数回ランチを提供する「ごはん係」を募集しているのを知り、早速応募。一念発起して会社を退職し、ごはん係になった。

 県内のカフェなどで働きながら飲食を学び、魚のさばき方を学ぶため鮮魚売り場で働くなど、アルバイトをかけ持ちしながら、月に数回、senkiyaのごはん係として、ランチを提供することになったが、自身が食事制限の際、苦労したことから、小麦、卵、乳製品、白砂糖不使用の料理を提供することにした。

 いつか自分の店を持ちたいと思っていた三浦さんにチャンスが訪れたのは、昨年の夏。senkiya姉妹店の古道具などを扱う店「senkiya ATONIMO」への依頼で「レスキュー」(解体される古民家などから古材、古道具などを買い取り次につなげる事業)に行った先で取り壊し予定の物件を見たsenkiya店主の高橋秀之さんが「取り壊さずに済む活用方法を考えさせてくれないか」と建物のオーナーに相談。理解を得て、物件の利用方法を模索していることを知った三浦さんが見に行ったところ「昔の建具や丸窓の雰囲気など一目で気に入った」という。

 三浦さんは働きながら開店準備をし、建物のリノベーションは高橋さんが自ら行ったため、開業までに1年以上かかったが、11月2日にプレオープン、19日にグランドオープンを迎えた。

 三浦さんは「新しい店のオープン時には、ごはん係をやっていた時から知ってくれたお客さまがお越しになった。自分が経験したように食事制限がある人の助けになれれば」と話す。

 店頭販売のみだが、イベント時はライブやイートインなども考えているという。

 営業時間は11時30分~18時。

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