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「川口まちこうば芸術祭」 新たに町工場2社が加わり開催へ

昨年開催時の様子。今年は7社の町工場が参加する。

昨年開催時の様子。今年は7社の町工場が参加する。

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 町工場とクリエーターがコラボする「川口まちこうば芸術祭2024」が3月28日、川口のアートギャラリー「アトリア」(川口市並木元町)で始まる。

昨年展示した作品の一例

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 あまり表に名前が出ることのない市内の町工場が参加し、多彩な発想のクリエーターが出す難易度の高いアイデアに、それぞれの町工場が培った高度な技術と工夫で生み出された作品を展示する同イベントは、今回で3回目。今年の制作テーマは「挑戦・つながり」。

 昨年に引き続き、初日には「オープニング交流会」を開催、参加クリエーターと町工場によるトークセッションを行う。作品のデザインから具現化するまでのクリエーターと町工場のやり取り、技術の連携など、制作過程について紹介し、気軽に交流しながら語り合うことができる。

 今年から新たに参加した小貫金網製作所(飯塚2)の小貫好弘社長は、「想像以上に楽しくやらせてもらい、クリエーターや他の参加企業から多くの刺激を受けた。実際に作品が出来上がっていく過程を見ながら、社員も喜んでいて参加してよかった」と話す。ひかり塗装(安行原)の小渕主仕社長は、「クリエーターのアイデアで『塗装』の可能性が広がった。参加企業のレベルの高さに圧倒され、皆を巻き込んでやっていこうという気持ちになり、コミュニケーションも刺激になった」と話す。

 川口まちこうば芸術祭の座長を務める栗原精機(峯)の栗原稔会長は「芸術祭は3回目になるが、回を重ねるごとに新たなクリエーターとの出会いがあり、チャレンジの場になっている。ものづくりを生業とする私たち町工場にとって、このチャレンジこそが技術革新の源であり、成長の糧となっている。川口の町工場とクリエーターが火花を散らし作り上げた作品群をぜひご覧いただければ」と話す。

 参加する町工場は、初回から参加する栗原精機、かねよし、新光ステンレス研磨、フジテック、マエダの5社に加え、新たに小貫金網製作所、ひかり塗装の2社が加わる。昨年参加のクリエーター、村松秀俊さん、坂崎千春さんらに加え、山川富喜子さん、土屋芳隆さん、古庄良匡さん、板野はづ紀さん、Furyuさんらが参加。昨年に引き続き共立女子大学建築・デザイン学部石田ゼミの学生も参加する。

 開館時間は10時~18時。月曜休館。入館無料。3月31日まで。3月28日のトークセッションは15時~。

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