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「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」受賞作品決まる

2024年度 受賞監督一同

2024年度 受賞監督一同

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 「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ」(川口市上青木)で7月13日より開催されていた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024」のスクリーン上映が幕を閉じ、20日に行ったクロージング・セレモニーで受賞作品が発表された。

白石和彌監督(左)とグランプリを受賞したショキール・コリコヴ監督(右)

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 国際コンペティションの最優秀作品賞(グランプリ)はウズベキスタン作品「日曜日」(ショキール・コリコヴ監督)が受賞した。インド作品「連れ去り児(ご)」(カラン・テージパル監督)が監督賞、観客賞(国際部門)をダブル受賞、審査員特別賞は日本から唯一ノミネートされた「嬉々な生活」(谷口慈彦監督)が受賞した。

 国内コンペティションは、「折にふれて」(村田陽奈監督)が長編部門優秀作品賞に輝き、短編部門優秀作品賞は「はなとこと」(田之上裕美監督)、長編部門観客賞は「雨花蓮歌」(朴正一監督)、短編部門観客賞は「立てば転ぶ」(細井じゅん監督)が、それぞれ受賞した。

 両コンペティションに出品された日本作品の中から今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に授与される「SKIPシティアワード」は、国際コンペティションで審査員特別賞を受賞した「嬉々な生活」に贈られた。

 国内コンペティションの審査委員長を務めた横浜聡子監督は「今の若い人が作る映画は、機材も発達しているし、技術面でのクオリティーも上がっている。小さい頃から動画に親しんでいる世代の人が多いのでクオリティーが高い作品が多いのかと思って見たが、実際には、技術的な面ばかりが際立つ作品ではなかった。同じよう映画が一つもなく、自分なりの方法で世界に触れようとしている、真剣に触れようとしている姿勢が、技術的なものうんぬんより、私の胸にダイレクトに飛び込んできて一番うれしかった」と話す。

 国際コンペティションの審査委員長を務めた白石和彌監督は「この映画祭で受賞に至らずとも本当に印象に残った作品が多かった」と総評。過去の戦争や紛争を題材にした作品を見て「残念ながら過去の教訓に学ぶことができていない現状だが、例え過去の戦争を描いていても、現代の紛争を生きる人々にメッセージを届けるという重要な役割が映画にあることを示してくれた」とも。

 8日間にわたり開催されたスクリーン上映は幕を閉じたが、オンラインでは7月24日23時まで配信する。

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