川口のグリーンセンター(川口市新井宿)で現在、「牧野富太郎 特別展示」が開かれている。植物学者の牧野博士は安行を訪れたこともあり、川口にも縁がある。
グリーンセンターは1967(昭和42)年に開園した植物園で、園内にはさまざまな珍しい植物も植えられている。4月に放送が始まった牧野博士をモデルとしたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」をきっかけに、植物に対する興味を深めてほしいと同展を企画した。
日本植物園協会、高知県の牧野植物園協力の下で集められた牧野博士の写真、植物図など30点以上の資料をパネル展示するほか、「バイカオウレン」など、園内に植えられていた牧野博士にゆかりのある植物を鉢上げして展示する。
園内では、見頃を迎えたハスの花や、これから本格的に開花する大きなヒマワリの花も見られるが、開園当初からロックガーデンに植えられ50~60年に一度しか花をつけないといわれる「アオノリュウゼツラン(竜舌蘭)」が開園以来、初めて開花の兆しを見せている。
庭園係の荒木貴裕さんは「牧野博士にゆかりのある植物は開花時期や見頃によって展示するものを入れ替えていくので楽しみにしてほしい。リュウゼツランが花をつけるのはとても貴重な機会なので、ぜひご覧いただければ」と話す。
開園時間は9時~17時(入園は16時まで)。火曜休館。特別展示は10月2日まで。