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川口の酒販店とミント生産者が「モヒート」でコラボ すっきりした味わいに

何年もかけて完成した和のモヒート。専用蒸留酒、トニックウオーター、手摘みの黒薄荷をセットにして販売。

何年もかけて完成した和のモヒート。専用蒸留酒、トニックウオーター、手摘みの黒薄荷をセットにして販売。

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 川口の酒販店「酒屋のあさひやま」(川口市並木2)とミント生産者「Plants Art Works(プランツアートワークス)」(東領家3)がコラボした「モヒートセット」の販売が7月1日、始まった。

試飲会を行ったメンバー

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 市内で黒薄荷(ブラックペパーミント)を無農薬栽培するプランツアートワークス代表の鈴木達也さんは夏の収穫期、近隣のバーに卸していたがコロナ禍で飲食店の夜営業が自粛になり、卸先がなくなって困っていた。当時市内のマルシェに出店した際、同じく出店していた「あさひやま」店長の千葉崇正さんに話したところ、オリジナルのモヒートを作ってみないかと提案され、他の知人も加わり開発を始めた。

 1年目は、日本酒のトニック割り用トニックウオーターが販売されていたため、日本酒とミントを合わせたモヒートを開発したが、コロナ禍で飲食店のニーズがなくなりトニックウオーターのメーカーが販売を終了。

 2年目は、海外ブランドのトニックウオーター3種と国産のいろいろな酒を試したが、海外のものはクセが強く、調和した味がなかなか出せなかった。

 3年目になる昨年、沖縄のシークワーサーの果汁を使った国産トニックウオーターを見つけ、福岡の麦焼酎酒造「天盃」が作るすっきりした風味の蒸留酒と合わせたところ「納得のいく味」が得られ、イベント出店での試飲販売でも好評だったため、酒造の協力を得てモヒートセット用の小瓶とラベルも専用に作った。

 自分たちの味が完成して2年目となる今年、販売開始と同時に試飲会を行ったところ、家で作れるように用意した「モヒートセット」は2日間で完売し、手応えを感じたという。

 鈴木さんは「ミントは出荷直前に手摘みして、保水作業を行ってから丁寧に容器に詰めているので、冷蔵庫で1週間くらいは日持ちする。生の葉の香りと清涼感を感じていただければ」と話す。

 千葉さんは「何年もかかってついに完成した和のモヒート。リキュールやシロップを使わず生のミントだけで作る味を楽しんでほしい。ミントの収穫が続く夏の間、販売する」と話す。

 家庭用の「モヒートセット」は、黒薄荷モヒート専用蒸留酒(300ミリリットル)1本、トニックウオーター(200ミリリットル) 3本、手摘みの黒薄荷1パックをセットにしたもの。価格は1,870円。次回販売予定はSNSで知らせる。

 あさひやまの営業時間は10時~20時(日曜・祝日は19時まで)。月曜定休(第1日曜と月曜は連休)。

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