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埼玉りそな銀行西川口支店で創業セミナー「先輩経営者から経営学ぶ」

講演した「こまむぐ」の小松和人社長

講演した「こまむぐ」の小松和人社長

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 「先輩経営者から経営を学ぶ創業セミナー」の3回目が9月6日、埼玉りそな銀行西川口支店(川口市並木2)で開催された。講師は川口市内で木のオリジナルおもちゃを製造する「こまむぐ」(川口市領家3)社長の小松和人さん。

「先輩経営者から経営を学ぶ創業セミナー」第3回

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 祖父が起こし、父が継いだ鋳物の木型工場で働いていた小松さんは、鋳物産業が縮小する中、23歳の時に木のおもちゃ作りを始めた。軽自動車で全国を回り、作ったおもちゃを販売していたが、自らのけがをきっかけに法人化。「日本では遊びの価値がまだまだ低い。住む場所、食べるもの、着るものと同じように高水準でこだわってしっかり関わる社会を作ろう」という思いで、「衣食住遊」というビジョンを打ち出している。

 講演には、「ローカル・ゼブラ企業を目指して」という副題が付く。ローカル・ゼブラ企業とは、地域の社会課題解決と経済的持続性の両立を目指す中小企業・小規模事業者のこと。当日は、小松さんが3人のローカル・ゼブラ起業家を紹介。「ニィニ」の保坂郁美さん、「ミシアス」の吉岡奈美子さん、「エスディプランニング」の佐藤大輔さんが、それぞれ自社の取り組みを発表した。

 当日は同行に加え、後援の川口商工会議所や埼玉中小企業家同友会、埼玉県信用保証協会のイベントや支援メニューも紹介。最後は名刺交換と交流会で締めくくられた。参加者の一人の経営者は「地域の企業として今後も参加したい。失敗談なども聞いてみたい」と今後に期待を寄せた。

 同支店長の池田里美さんは「川口は創業がとても多い街で、ものづくりの歴史も長い。昨年7月に地域共創拠点としてリニューアルしたこのスペースで、経営者同士の交流が促進できたら」と話す。

 同セミナーは3カ月に1度のペースで開催している。

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