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鳩ヶ谷高校の生徒、「誰もが参加できるフェス」の課題に取り組む

「誰もが参加できるフェス」メタバース上のイベントについて取り組んだ

「誰もが参加できるフェス」メタバース上のイベントについて取り組んだ

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 川口の埼玉県立鳩ヶ谷高校(川口市里)で12月1日、「課題解決型学習」の発表会が行われた。

授業に参加した武藤将胤さん

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 この取り組みは、文部科学省が推進する地域との協働による高等学校教育改革に準ずる「課題解決型学習」の一環として、市内の8事業者が各クラスを担当。それぞれが提示した課題について生徒たちがグループごとに検討し提案書を作り上げた。

 ALS啓発音楽フェスのプロジェクトに関わる事業者が担当した組では、メタバース上のイベントをテーマに「障がい者も高齢者も健常者も、誰もが参加できるフェスとは?」という課題が出された。7つのグループが約2カ月間協力して課題に取り組み、作った提案をそれぞれ発表した。

 当日はALS患者で同音楽フェスの企画・演出を担当する武藤将胤さんも審査員の一人として授業に参加。生徒たちと質疑応答を行った。

 発表を行った生徒たちは「ALSもメタバースもよく知らなかったので新しいことを学べた」「グループのメンバーとゼロから始め、途中の工程は大変だったが協力し合って良い発表ができた」「緊張して足がガタガタ震えていたが武藤さんの顔を見て安心して発表できた」「普段の授業ではできないような体験ができた」「武藤さんと会って諦めずに全力で取り組めば大きいことができることを学べた」と口々に話していた。

 取り組みを支援した埼玉中小企業家同友会の共同求人委員会は、これまでも行政・学校との連携を図り、地域の学校での取り組みを支援してきた。「地元中小企業経営者との交流を通じて地域について学び、将来を考える際、多様な選択肢があることを生徒たちに知ってほしい」という。

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