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川口が舞台の映画「車線変更」、地元のイオンシネマで凱旋上映

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 川口のイオンモール川口(川口市安行領根岸)のイオンシネマ川口で10月18日、川口を舞台にした映画「車線変更-0キューポラを見上げて-」の凱旋(がいせん)上映が始まり、主人公の父親役を演じた村上弘明さんらを迎え、22日に記念イベントが行われた。

登壇した4人 - 映画 車線変更

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 同作品は、事故で障害者となったオートレーサーが失意の中、家族や周囲の人との交流を通じて自分が気づいていなかった世界に気づき、新たな目標を見つけチャレンジする姿を描いた物語。

 作品のテーマはプロデューサーの国枝秀美さんが長年温めてきたもので、2017(平成29)年12月に製作が決定したが、コロナ禍から派生する追加費用の発生、主人公の母親役・岡江久美子さん、隆大介さんの急逝などもあり、一時完成が危ぶまれた。岡江さんの遺作にもなった同作品をうずもれさせるわけにはいかないという強い思いを持つ関係者や市民ボランティアほか多くの人々の支援を経て完成にこぎ着け、2022年12月、市内の映画館で初めて一般向けに上映された。

 宣伝費用がかけられないことから、国枝さん、村上さんが中心となり、関係者それぞれがSNSで発信したり、イベントに参加したり、それぞれのつてをたどって地方に足を運んだりするなど尽力し、少しずつ上映の機会を増やしてきた。

 昨年2月の岩槻映画祭で「特別招待作品」として上映されたほか、4月に川口、6月に富山・立山町、7月に韓国・ソウルと宇和島、10月に盛岡と宮崎、12月に別府、今年1月に東京・日比谷、2月に奈良・橿原と上映を重ねた。

 国枝さんは「数々の困難があったが、多くの方々の理解を得て再び川口で上映できることになり、また奇跡が起こったと感じた。聴覚障害のある方の施設などからの問い合わせもあり、費用面が課題だが福祉字幕についても考えている」と話す。「住んでいても知らなかった川口の風景も出てくるので、ぜひ映画館に足を運んでいただければ」と来場を呼びかける。

上映期間は未定。

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