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川口で「つながる」テーマにアート展 子どもからシニアまでの作品展示

さまざまなスタイルの「彩りうさぎ」をテーブル一面に並べたうさぎ島。作品と共に各作者のコメントも表示。

さまざまなスタイルの「彩りうさぎ」をテーブル一面に並べたうさぎ島。作品と共に各作者のコメントも表示。

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 JR東川口駅近くの「スタジオ千ひろば」「七郷神社」(以上、川口市戸塚3)で5月2日~6日、「いきいきART臨床美術作品展」が開かれた。同展は10回目となる。

それぞれの作品に個性が現れる

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 今回は「つながる」をテーマに、臨床美術の教室に通う幼児から80代のシニアまで、それぞれが制作した個性豊かな作品を展示した。

 臨床美術とは、楽しみながらアート作品を創ることにより脳を活性化させ、子どもの感性を育んだり、ストレスを緩和したり、認知症を予防したりするなど、アートセラピーの手法として日本では1996(平成8)年に実践研究が始まったもの。

 紙粘土の造形と彩色で表現した多数の「彩りうさぎ」を並べた「うさぎ島」、七郷神社境内の桜を表現した「桜屏風」、藤棚をスタンピングで表現した絵画など多彩な作品が披露された。

 主催した島根千尋さんは市内の小学校で35年間、教鞭を執っていたが、母の介護をきっかけに教員を辞め、在職中から学び資格を取得した臨床美術の教室を開こうと、自宅敷地にスタジオを開いた。

 島根さんは「一点一点の作品もすてきだが、つながるとそこに見えないパワーが生まれる。多くの方に臨床美術を体験し笑顔になっていただければ」と話す。

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