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川口・芝銀座商店街のブックカフェ「ココシバ」が4周年 記念イベントも

「ココシバ」の外観

「ココシバ」の外観

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 川口の芝銀座商店街にあるカフェと書店を併設する「Antenna Books & Cafeココシバ(アンテナブックス&カフェココシバ)」(川口市芝5、以下ココシバ)が7月で4周年を迎え、7月16日・17日の2日間、記念イベントを開いた。

店内の本棚。客が持ってきた木彫りの熊も

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 ココシバは、川口市内で小さな出版社を営む小倉美保さんと吉松文男さん・直子さん夫婦が運営するコミュニティースペースを兼ねたブックカフェ。4周年を記念して、これまで行った数多くのイベントを来場者とともに写真で振り返る展示を行った。各イベント時のスナップや節目ごとに撮影した大量の写真を壁一面に展示したほか、天井からもひもでつるした。来場者は一枚一枚間近で写真を見ながら思い出話に花を咲かせ、写真やイベントについての感想を語り合った。

 青空読書会、著者を招いてのトークイベント、落語会、音楽ライブ、絵画展、編み物ワークショップ、近隣に多く居住するクルド人のための日本語教室と補習塾「寺子屋」、クルドの伝統工芸「オヤ」の技を学ぶ手芸教室など、本に関わるものから多文化共生に関わるものまで、これまで多様なイベントを開いてきた同店。中でも、吉松さん夫婦がココシバ開店以前から開いてきた「ハンドメイドスローマーケット」はココシバの活動の柱となっており、7月3日で69回目を迎えた。4月には、新たにシェアスペース「スペースとプラン」を近くにオープンし、ワークショップやクルド人のための日本語教室・寺子屋などは、こちらでも行っている。

 来場した40代女性は「ここに来ると面白い人に会えることが多いし、名前は知らなくても顔見知りの人が誰かいるから楽しい」と話す。2年ほど前に1人で訪れて以来、通うようになったという。20代男性は「親に連れられて初めて来たときに面白そうな本がたくさんあると思い、一人でも来るようになった」と話す。今では近隣のみならず遠方からも興味や関心を持つ来店者が増え、ココシバを中心としたコミュニティーが広がっている。

 小倉さんは「自分たちがしたいことを、ココシバを通じて新しくできた友人たちと一緒にするのが楽しい」と話す。

 イベント両日は通常のカフェメニューに加えてクラフトビールとおつまみを提供し、来場者への記念品として、4年間のイベントを時系列に記録したペーパー「ココシバCHRONICLE 2018-2022」とオリジナル手ぬぐい、手作り和菓子をセットにしたものを配った。

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