川口・芝銀座商店街にあるブックカフェ「ココシバ」(川口市芝5)が7月15日で5周年を迎え、同14日~16日の3日間、記念イベントを開いた。
ココシバは書店とコミュニティスペースを兼ねたカフェで、店の半分は新刊書を扱う書店、半分はカフェとして営業する。誰でも手作りの品を持ち寄って参加できる「スローマーケット」のほか、読書会、著者を招いてのトークショー、音楽ライブや落語会など、さまざまなイベントを開くほか、商店街のハロウィーンイベントに協力するなど、「人がつながれる機会の提供」を図ってきた。
記念イベントでは、市内の醸造所「星野製作所(麦)」のクラフトビール販売、円城塔さんの著作「ぞなもし狩り」青空読書会、「故郷とは何か」をテーマにフォトジャーナリストの安田菜津紀さんを迎えてのトークショー、クルドのスイーツを集めたスイーツビュッフェ「クルドスイーツパラダイス」などを行った。
ココシバを共同経営する小倉美保さん、吉松文男さん・直子さん夫婦は「この5年の間、コロナ禍やウクライナ戦争、トルコ地震などネガティブなニュースもあったが、多くの方々に支えられてここまでやってきた」と振り返る。最終日の祝賀会で吉松さんらが「いつまで続けられるか分からないが…」と話したところ、来店客からは「いつまでも続けてほしい」との声が上がった。
イベント期間中の来場者への記念品として、5年間のイベントを時系列に記録したペーパー「ココシバCHRONICLE 2018-2023」と、客らが発した言葉をクッキーに型押した「ことばひろい」を配った。