川口のグリーンセンター(川口市新井宿)で7月18日、50~60年に一度しか花をつけないといわれる「アオノリュウゼツラン(竜舌蘭)」が開園以来、屋外で初めて開花した。
グリーンセンターは1967(昭和42)年に開園した植物園で、15ヘクタールの広大な敷地の中、大温室や屋外にさまざまな珍しい植物が植えられ市民に親しまれてきた。リュウゼツランはメキシコを中心とした中南米が原産で、開園時に大温室の中と屋外のロックガーデンに植えられた。これまで温室内では開花したことがあるが、屋外のロックガーデンに植えられた株が開花するのは56年前の開園以来、初めて。
5月8日に花茎が出て花芽がついているのに職員が気づき、日に日に伸びていくので職員たちの間で、もしかしたら開花するのでは、と期待していたという。花芽を確認してから開花まで72日かかった。現在茎の長さは約5.5メートル。
アオノリュウゼツランの花は花茎の下側から咲き、徐々に枯れていき、一度花を咲かせたら枯死するといわれている。
庭園係の荒木貴裕さんは「アオノリュウゼツランが花をつけるのは一生に一度で、とても貴重な機会。ぜひ多くの方にご覧いただければ」と話す。
開園時間は9時~17時(入園は16時まで)。火曜休館。リュウゼツランの開花期間は2週間ほど。