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川口のそば店「二八そば 砂場」が限定メニュー「塩カツ丼」

ランチセットのミニ塩カツ丼

ランチセットのミニ塩カツ丼

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 川口市戸塚安行駅近くのそば店「二八そば 砂場」(安行西立野)が4月29日、夏季限定メニュー「塩カツ丼」の提供を期間限定で始めた。 

そばのセットにミニ塩カツ丼も選べる平日限定ランチ

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「10年くらい前に塩がブームになったとき、夏に普通のカツ丼は重いので、さっぱり食べられるように」と店主の高橋基之さんが考案した塩カツ丼。丼のご飯にネギ、ミョウガ、大葉、ショウガ、かいわれなど夏の薬味をたっぷりのせ、その上に揚げたてのトンカツをのせ、試行錯誤して調整したというニンニク風味の塩ダレを加える。

「はまる人は、はまるらしい。千葉から食べに来たお客さんが、次の年にまた食べに来てくれた。もともとゴールデンウイーク(GW)明けに提供を始めていたが、『もっと早く始めてほしい』『一年中やってほしい』という声もあるが、さすがに一年中というわけにもいかないので、GWの始めから提供することにした」と振り返る。

 初代・正次さんが1975(昭和50)年、現在の場所で開業してから今年で47年目を迎える同店は、地元の常連たちに親しまれてきた。15年ほど前に長男の基之さんが2代目店主となり中心的役割を担い、現在は孫の祐哉さんも加わって、家族そろって店を切り盛りしている。
もともと観光地でも繁華街でもないエリアで、昔から近隣の客に支えられてきたが、基之さんは店も地元も盛り上げたいという思いからSNSを始め、新規客も増えている。

 コロナ禍で「近隣のオフィスで働く人たちが自宅勤務となったり外食を控えたりしてランチ需要は減ったが、近所の常連や外が現場の職人たちは変わらず来てくれたし、元からやっていた出前の需要も変わらずあった」と話す。

 その間、店の一部をリノベーションし、畳敷きに4人用卓が並んでいたスペースの半分ほどを、畳だと座りづらい足の悪いお年寄りも座りやすいようにと椅子とテーブルの席に変え、1~2人でも気兼ねなくゆっくりできるようにと2人用の席を複数作るなど工夫を施した。

 同店では、長年付き合いのある業者から国産のそばを仕入れ、店内の石臼でひいたものをすぐに打っている。基之さんは「誰にも負けないのは、そばを打つときに食べる人を思い浮かべて気持ちを入れて打っていること。忙しい時でも、心を落ち着けて気持ちを入れることはとても大事」と話す。

営業時間は11時~14時45分(日曜・祝日は20時30分まで)。火曜定休。夏季限定メニューとしては、5月8日より「季節の冷したぬき(きつね)」も提供する。「塩カツ丼」 の提供は9月の彼岸前頃までを予定。

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