川口の安行にある「埼玉県花と緑の振興センター」(川口市安行)ではサルスベリの花が終わりに近づいている。
入口にある黒松 - 植樹から40年、職人の手で手入れされてきた
サルスベリを表す漢字の「百日紅(ヒャクジツコウ)」は、100日もの間、咲き続けることに由来する。高浜虚子も「炎天の地上花あり百日紅」という句を詠んでおり、真夏に旺盛に繁茂する緑一色の時季に庭に彩りを添える植物。今年は梅雨明け後、急に気温が上がったため、園内では例年より早めに咲き始めた。
同施設は庭木の見本を集めており、約2ヘクタールの花植木展示園には4600本、2000品種の花植木類を展示し、一年を通じて四季折々の花々を楽しめる。
副所長の小林さんは「ひとつの種類に対し多数の品種を植えてあるのが当園の特徴。造園技能検定の樹木判定実技試験出題対象の160種のうち128種が園内に植えてあり、県外から勉強に訪れる人もいる」と話す。
4月~9月の開園時間は9時~16時30分。入園無料。