
西川口駅西口にアトリエを持つ劇団「キンダースペース」(川口市西川口1)が6月24日~29日、「六月六本のモノドラマ」と題して公演を行う。今年、同劇団は創立40周年を迎え、その記念公演にも位置付ける。
役者が一人で日本や海外の近代の文芸作品を演じるモノドラマだが、今回は志賀直哉や中島敦、レフ・トルストイらの作品を、「善と悪の交錯」「伝えきれぬ恋と歴史」の2つのプログラムで上演する。いずれも上演時間は1時間半程度。
同劇団主宰で、今回の公演の構成と演出も行う原田一樹さんは、能登や船橋などでの市民劇団立ち上げをサポートしているほか、各地の高校でもワークショップを実施するなどして、演劇の裾野を広げる活動を続けてきた。「費用対効果が追い求められる今の世の中で、それとは異なる価値観が演劇にはある。『演劇は意外に大事』だということを、教えられてきた40年」とこれまでを振り返る。「地元で応援してくれるお客さまも増えた」とも。
38年前に生まれた同アトリエも今年いっぱいで閉鎖することになったため、同所で公演を行うのは今回を含めて残り2回となる。「今回と次回は今までの集大成」と原田さん。来年以降は公演ごとに会場を借りて活動していくという。
開演は、24日・25日=19時、26日・27日=15時・19時、28日=14時・18時、29日=13時・17時。料金は、前売り=3,500円(川口・蕨・戸田在住・在勤者は3,000円)、当日=4,000円。