
樹(じゅ)モール商店街のコミュニティプラザ(川口市栄町3)で6月7日・8日の2日間、「川口エスニックフード祭り」が開催される。慶応義塾大学に本部を置く「学生団体S.A.L.」が同実行委員会の中心を担う。
昨年2月に川口駅東口のキュポ・ラ広場で第1回が開かれ、3日間で1万人が訪れた。実行委員の八重樫海人さんは「今回は商店街に位置する広場に場所を移し、よりつながりを大事にするイベント作りを心がけた」と話す。今年のテーマは「ミール・ミーツ・バザール」。
ステージでは、津軽三味線や日本舞踊、チリやインドの民族舞踊などを両日披露。会場には、高校生と大学生とで企画・運営するワークショップや各国の雑貨などを販売するブースが並ぶが、今回はベーゴマクッキーを扱う「晴れ晴れ」や川口御成道味噌(みそ)の「アライ」などの地元事業者も参加する。併せて、エスニックフードのキッチンカー4台も出店する。
八重樫さんは「外国人と日本人という二項対立で考えるのではなく、一緒にこの街で生きていく人たちと何かをやっていくことに重きを置きたい」と、今回は、より参加しやすい仕掛けも準備したという。来場者が一本ずつリボンを結んで完成させていく「立体オブジェ」、市内のエスニック料理店と連携して作成したオリジナルの「エスニックトレーディングカード」で行う「トレカバトル」など。スタッフの一人は「子どもたちにも楽しんでほしい」と意欲を見せる。
現在、同イベント開催のためのクラウドファンディングを行い、協力を呼びかけている。
開催時間は、7日=10時~18時、8日=10時~17時。雨天決行、荒天中止。