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川口の革工房「ジャーニー」が15周年 経年変化した製品と撮影会

店主の草薙亮さん(中央)、神原萌さん(左)、岩間有加さん(右) 15周年を迎え、スタッフも増えた。

店主の草薙亮さん(中央)、神原萌さん(左)、岩間有加さん(右) 15周年を迎え、スタッフも増えた。

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 川口の革製品の工房「JOURNEY(ジャーニー)」(川口市石神)が3月6日で15周年を迎える。周年を記念して、3月10日に経年変化したJOURNEY製品の撮影イベントを行う。

経年変化した手帳と新品の手帳

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 店主の草薙亮さんは与野市出身。高校生の頃から小さなセレクトショップを巡るのが好きで、将来店を開きたいと考え役に立つと思われる学部がある大学に進学したが、想像していた内容と異なり中途退学。その後、働きながら実家の一室を工房に独学で製品を作り始めた。

 友人たちが社会に出て働く中、一人で作業を続けることに孤独を感じることもあったが、作ったものを気に入った友人が買ってくれるようになり、口コミで購入する人が増えていった。ある程度売れる見込みがたった頃、客として訪れていたカフェ「senkiya」で結婚式を挙げたいと店主の高橋秀之さんに相談したところ、結婚を機に「敷地内の離れとして使っている和室の建物を工房にしないか」と提案され、草薙さん自身で材料を調達し「木のぬくもりが感じられる」内装にリノベーションし、10年前に工房を兼ねた店舗を開いた。

 製品を作り始めた時から、修理しながら使えるサステナブルなものを作ることにこだわり、始めは国産の革を探したが、長く使うことを考えた時、経年変化しても味わいが出る「フルベジタブルタンニンなめし」という植物の天然成分のタンニンでなめされたイタリア製の革に出合い、一針ずつ手縫いしている。

 草薙さんは「型紙づくり、裁断から手縫いまでの作業は時間がかかり、現代の常識では非効率かもしれないが、納期を待ってでも注文してくださる方がいて、買ってから数年たってまた注文してくれるリピーターの方が多いのが励みになっている。この10年でスタッフも2人増え、3人になったので、これからは一作家としてだけではなく、工房主として信頼される工房を作っていきたい」と前を向く。

周年記念では、持参してもらった、経年変化したジャーニー製品の撮影会を行う。

営業時間は13時~17時。月曜・水曜・木曜・金曜定休。

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