
まちづくりコンサルタントの安藤哲也さんを講師に迎えた「まちづくりレクチャー&ボードゲーム体験」が5月16日、コミュニティースペース「YORIAI西川口」(川口市西川口1)で開催された。安藤さんの著書「まちづくりゲームカタログ」(学芸出版社)の増刷を記念して開くイベントの一環。
YORIAI西川口は元空き店舗をリノベーションして「NCS株式会社」が開いた施設で、西川口駅西口エリアのまちづくり拠点を目指している。同社社長の石井邦知さんは2023年、オリジナルゲーム「西川口西口を味わう“ナゾ解きまち歩き”」を制作した。昨年、学芸出版社の別の企画に参加して、同書のことを知った石井さんが記念イベントの開催場所に名乗りを上げ、今回のイベントが実現した。
当日は13人が参加し、「まちづくりゲームとは?」「スマホ社会におけるアナログゲームの価値」 などについて、プロジェクターを使いながら安藤さんがレクチャー。その後、タイプの異なる2通りのゲームと、「まちづくりゲームを考えてみよう」というテーマでワークショップを行った。
安藤さんは「日本には『楽しむこと=悪いこと』という呪いにかかってる人が多いが、楽しむこととまじめにやることは両立する。まじめで堅苦しいまちづくりの現場にゲームを取り入れれば、楽しみながらやっていけることを知ってほしい」と話す。
「人が集まって互いの表情を見る前提で行うボードゲームは、大人も子どもも参加でき、すぐに互いが親しくなれる。大人が楽しんで生きている姿を見せることは子どもが夢を描ける社会にする第一歩」とも。今後もしばらくの間、日本各地を巡り、月1回のペースで同様のイベントを開く予定だという。