
道の駅「川口・あんぎょう」(川口市安行領家)のアトリウムで4月13日、「安行花植木まつり」の一環で一般に向けた「花植木のオークション体験」が行われた。主催は公益財団法人「川口緑化センター」。
安行は植木栽培に適した土壌だったことから植木の街として400年以上の歴史があり、道の駅に隣接する植物取引センターでは、プロ向けに1月と8月以外の毎週火曜と年3回、「大せり市」を開いている。通常の競りは登録者以外参加できないため、多くの人に競りを楽しんでもらえるよう、子どもから大人まで誰でも参加できる形で体験オークションを開いた。
当日は、取引センターで30年以上プロ向けの競り人を続けている田中強さんが競りを行った。田中さんは「通常の競りでは、安すぎても困るし、高すぎて落札されなくてもよくないので、出品者がこれくらいなら困らないだろうと思う値段で落とせるよう心がける。参加者の様子を見ながら落札を決めるタイミングが難しい」とし、「一般が参加する体験オークションはプロ向けの競りより難しい」と振り返る。
体験オークションに参加してブルーベリーの苗木を落札した女性は「初めて参加したが楽しかった。競り人の大きな声に驚いた」と話していた。