
鋳物工場の時間や人々、風景などを描いた長編ドキュメンタリー映画「いもの国風土記」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映されることが決定した。同映画祭は7月18日~26日、SKIPシティ(川口市上青木3)で開催される。今年はさまざまなジャンルの映画を「SKIPシティセレクション」として上映するが、そのうちの一作品として同先品の第1部「水の刻」、第2部「火の刻」が選ばれた。
監督は「にわのすなば」などの作品がある黒川幸則さんと画家・イラストレーターの井上文香さん。井上さんは自分の子どもの頃の原風景を「青の時間」という一冊の絵本にしたが、その本がこの映画が作られるきっかけになったという。
今回の上映について、黒川さんは「もともと川口市のことも鋳物工場のことも知らなかったが、撮影に当たって工場の人にもよくしてもらい、すっと受け入れてもらえた。それが川口の良さだと思う。少しでも恩返しできれば」と笑顔を見せる。
「必要とされ、みんなの生活を支えてもきた鋳物工場だけれど、いいイメージを持っている人は多くない。子どもの頃に私が抱いていたわくわくするような気持ちがこの映画には詰まっているので、改めて新鮮な気持ちで見てもらえれば」と井上さんは話す。
同作の上映は7月19日の11時から(10時40分開場)。入場料は前売り1,000 円(当日1,200 円)。